Wednesday, April 24, 2013

7枚目のリアフェンダーを買った話

こんにちは、
今日はリアフェンダーの話をしよう。
言葉のよくわからない人も楽しめるように写真多めに貼ったりしてな。
今の改造をする前の犬号のリアフェンダーはこんな感じ。
一応ストロークのテストもして、このクリアランスにした。
もっともこのサスはすごく固いからあまり心配要らないんだけど。
スイングアームの場合ストロークさせる分クリアランスが必要になる。
同じクリアランスでも
フェンダーを切る場所によって
タイヤとの間隔が広く見えたり狭く見えたりする。

僕の好みはと言うと、もちろん狭く見える方がカッコいい。
だからこの場合はタンデムシートの後端にデュオテールを付けて、その下で切った。
こうすることで
視覚的にも、切断した端部の実際の距離もタイヤに近くなる。

スポーツ走行をしたりダートを走るなら話は別だし、僕だってもちろんそうしたいけど
こと犬号の場合、タイヤのとフェンダーの隙間から向こうが見えるってのは
どうも好きになれないのです。





だからこういうスイングアームなのにクリアランスを追求した形で作ってあるフェンダーを見ると
どうやってるのか気になって仕方ない。
このフェンダー、一見自然に何気なく付けてあるようだけど、
アクスルの同心円上でタイヤの輪郭通りにフェンダーを乗せると、
後端のかぶりが浅くなってタイヤとフェンダーが離れて見えるはず。

そのわずかなタイヤとの隙間が気になったのか
ほんの少しだけ、後端をかぶせ気味に付けてある。


でもそのままだと同心円からズレて見えるから
この白いラインを入れる時、
タイヤの外径の延長線を感じるように
よく見るとプレスのラインの同心円より少しだけ
大きめの円弧で描いてある。
一歩下がると白いラインが目に飛び込んで来るから
フェンダーとタイヤの位置関係がより自然に見えるでしょう?

っても、これは僕の想像であって、ビルダーさんと話した訳でもなく、
まるっきり妄想なんで、

フェンダーの深層心理を必要以上に深読みしてるだけなんです。

この車両はすごく詰まってる!!
もうスイングアームでこれはあり得ない。
と思ったらリアはストロークしないように
すごい工夫で、まるっきり自然に見えるようにしてある。


こうやって一台ずつ解説してると
一冊の妄想本が書けそうなくらい。

今日は解説はこのくらいにして
いろんなフェンダーを皆さんにみてもらい、
いろいろ考えてもらおうか。
スイングアームのエボスポーツのが中心になってるけど。



さて僕のフェンダー歴を少々。




フレームを切る前の僕は
純正のフェンダーを使ってた。
その後、オークションでFRPの幅広フェンダーを買っちゃって
仕方ないので二つに切って幅詰めして使ってた。
その後中古の純正を幅詰めして使って、
上の写真にある後期アイアンのフェンダーを使ったっけか。



今回の改造前に何度となく眺めたこの感じ。
クリアランスがこれ以上狭く出来ないなら、

タイヤとのかぶりを大きくして
視覚的に隙間を詰めるか!
鉄板をあてがってみると
純正ライクで悪くないな。

早速新しくフェンダーを探すことにして
選んだのがこれ。
この1068



そしたら発売記念割引でこっちの下のが安く手に入った。
跳ね上がりの形がかなり甘くて
ここは板金し直さないとと思ってた。

幅も1センチは詰めたい感じ。

5個目に手に入れたフェンダー
とりあえず単体で
横のスカートを当てがってみる
これで先端を切り落として、跳ね上がりをもう少しコンパクトにしたらいいなと。
この時2011年の秋
その頃の自分はそれで良いような気がしてた。



でもこのフェンダーを見る機会があった。これを見て、帰ってから写真も見て
また考えさせられることがあった。


例えば外径のアール、これは車体側はやや大きなアールなんだけど、
リアの跳ね上げを最小限で最大の効果を得るために
跳ね上げ直前のところで
アールを小さくしてる。
わざわざ一度小さな円弧で収束させておいて小さな跳ねを効果的に見せてる。
もちろんこれもフェンダー深読みスト(頂きました!)
である僕の勝手な深読みなんですが。

ともかくカッコいいバイクはみんな「そこまでやるか!」ってことをやってる
本家 深読みストのカワムラさんの車両だって
「そこまでやるか!?」の連続だ。







このアイアンは内側を何カ所も不等間隔で切って
最終的にタイヤの輪郭にきれいに沿わせるように繋ぎ直してる。



これまた本当に不等間隔かどうかは、実際に聞いた訳じゃないけど
どう考えても外径とタイヤのラインとフレームと接する面をきれいに沿わせるには等間隔に機械的に丸くしてもならないんじゃないかな。

この間、ベストセラーになった小説を読んでいたらとても
心にひっかかるフレーズがあった。



「独創力とは思慮深い模倣以外のなにものでもない」



なるほど、一見思慮深くみんなの部品を観察してる僕は
みんなのことを体よく模倣しようとチャンスを窺ってるってわけだ。

僕の細部にしたってどこかで見たいろんな部品の寄せ集めなわけだし。
だったらよりスマートに自分のバイクにピッタリ来るように
寄せ集めてみようじゃないか。

みんなが気が付かなくても

「ここまでやるか!?」ってバイクを作ろうじゃないか。





去年もいろんなところでスポーツのフェンダーを写真に撮って来た。

わからなくなったら
少し目を休める
純正の形を見て目を元に戻す。




そして
あまりにも煮詰まっちゃったら




寝る




なんかのフロント用かな?








これはシャープだな。
犬号にはアウトラインだけ、もうすこし尻下がりな方がいいかな


ここまで寄せられるなら
このかぶりもアリか…などと考えてバイクを眺める。



この後いろいろあって
あのガッツクロームのフェンダーはジャックシーベルトオクモト氏の手持ちのフェンダーと交換することになって、
はるばる福井からやって来たのがこのFXのフロントフェンダー。
これで6個目。

こいつはこのタイヤとの円弧の関係が最高に相性がいい。
タイヤの外径の円弧と寄り添うようにきれいに沿ってくれる。



でも、これも修正したい点が何カ所かあった。
それはエッジの角が少々かたいこと、
幅が1センチ弱狭いこと。
これを全部直すと
このフェンダーから始めないで

やっぱり別のベースからやり直す方がいいことに気がついた。
この円弧をガイドに
もっと理想的な幅で肩のラインが優しいやつ。

大神戸共榮圈のたーちゃんも
後からパテでエッジを付ける方が
鋭いエッジを丸くするより楽だってアドバイスしてくれた。



で、7個目に僕が選んだのがこれ
このフロント用
これをアメリカから取り寄せることにした。
もちろん新品でもけっこうボコボコだし
プレスが汚いので完全なるベース。
さて、どうなりますか!











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