Thursday, June 4, 2015

5月初め ロクデナシが山を走るお話と、握手に関する注意事項

五月の初めにみんなで山に行って来た。
K井さんのハイエースにバイクと僕を積んでもらって山に向かう。

だんだん山が大きくなって来て、気分もデート前夜の高校生みたいに盛り上がる。
待ち合わせした場所で気仙沼からの友達と再会。

すぐに固い握手を交わすのである。
そう、僕らが握手する時、それは一番油断がならない時。

写真を見てもらえればわかると思うが、握手に際して、我々はみんな必要以上に固く手を握り、絶対目はそらさない。
足だって何が起きても対応出来るよう、しっかり踏ん張って大地を捉えている。
背中を向けている赤ベゴ氏なんかすり足である。

握手は紳士の挨拶。
もしもそんな大事な時にうつむき加減でおざなりにゆるく手でも握ろうものなら
どんな仕打ちに遭っても文句は言えないからだ。

ここで言っておこう。
握手する時は相手の目を見ろ!

ま、そんな時代があってさ、

20年以上経った今でも、僕らは必ず相手の瞳に飛び込むような勢いで
目を離さず、伝説のアナコンダが相手を締め殺すような
固い握手をするのだった。

合流したら道はついに山の中に

この風景は20年前となにも変わってない。



よく見なくてもバイクもあまり変わらねえなあ…

21世紀のバイクは1台だけじゃん。

自分の身支度が済むと彼らは
タイヤのグリップを上げるために
エアを落とす。あちこちから聞こえるシューーーーーーーーッ
虫の音同好会…

参考までに僕のバイクは
完全にリアの空気を抜いても帰れるように
ビードストッパーは3個付けてある。


走り始めてすぐにほら、前方で崖が崩れて道を塞いでるよ。

黙々と崖崩れを越える。

男達は可能な限り人の手は借りない。
そして最後までバイクに乗ったままクリアする事を良しとする。

なぜならバイクは乗り物であって押すものではないからだ。

というのは半分だけ本当で、

実際、他人の手助けをすると疲れるし、
バイクは押すより乗ってクリアした方がはるかに楽だからだ。

そう、我々はテクニックの割に体力がない。

居合わせた一般の方も応援してくれてる。


進路がよくない場合はみんなで応援する。

僕もなるべく乗ったまま行きたい。

乗ったままぐいぐい進んでいるように見えるが、実は反対側に足を付いてる。



難所は無事クリア

新緑の山の中で風がシャワーみたいに気持ちいい。

インスタグラムにこの写真をアップしたら「まるでジョージア州みたいだぜ」って
アメリカ人がコメントくれた。

行ってみたいぜジョージア。

彼らが普段どんな隠密行動をしているのか、
みんなナンバーが写るのを嫌がるのでカメラアングルも大変である。

ほぼ崖のようなクマザサの傾斜面を細かく切り返しながら登っては下って奥地に進む。


もうどの辺を走ったのか記憶が定かではない。

このバイクは津波に飲まれて倒壊した納屋の下から発見された。
おせっかいな僕が蘇らせてまた一緒走る事ができた。

走り終わってビールがうまい!
最高の一日が円を閉じる瞬間だ…

あれ?しかし、よく見るとまだ缶は開いていない。
実直そうに見えて彼はなかなか演技派なのであった…

八方尾根から唐松岳に登った時と同じく、すき焼きの晩餐
今回の肉は牛肉だったよ。

下らない話とビールと幸せな気持ち。

思い出話をする間もなく僕らは撃沈してしまった。

翌朝は早起き、
高齢化する前からキャンプの朝は早いのである。

 翌日も朝から走って昼まで楽しんでから解散。楽しい時は写真がない。そしてバイクにも乗らずに押している。


もうカメラどころじゃないのである。本当にあっと言う間の2日間だった。

素晴らしいカツ丼をいただいて帰途につく。

来れたみんなも来れなかったみんなも
次はチンポハウスで会おうぜ!!

またね!










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